過失割合とは

過失割合とは交通事故においての当事者間で、どちらにどれだけ過失かあるか、どっちが悪かったか、どっちのせいで損害が出たか、の割合のことを言います。
それを数値化したものを過失割合といいます。
交通事故において生じた損害を双方が負担することになりますので、その割合の決め方は今後の交渉により大変重要なものになります。

過失割合は誰が決めるのか

では、過失割合は誰が決めるのでしょうか？
交通事故が起こった場合、警察が現場検証などを行います。
どのような状態で事故が行ったのかなど詳しく調べられます。
過失割合は警察が決めるのでしょうか。

いいえ、警察は過失割合については一切関与しません。

では過失割合は相手の保険会社が決めるのでしょうか。
それも違います。

過失割合は加害者側、被害者側がお互い話し合って決めます。
勝手に保険会社が過失割合を決めることはありません。
従って、その後の交渉に重要な過失割合については慎重に検討する必要があります。

後遺障害等級認定において、被害者に70％以上の過失があった場合、自賠責保険金額は減額されます。
逆を言えば、被害者の過失が70％未満であった場合、自賠責保険金は100％出ます。
「加害者の任意保険担当者に過失割合は8：2と言われた。」というご相談がよくあります。過失割合について慎重に話を進めていかないといけないのは、後遺障害等級認定後の任意保険会社と示談交渉される際になります。

自賠責保険における「被害者」「加害者」について

「被害者」「加害者」いう言い方をすることから、いわゆる「加害者」は自賠責保険に申請することができないのではないかと思われているようなことがありますが、自賠責保険では、事故当時者間において、相手に、1％でも過失があれば、相手側の自賠責保険会社に申請することができます。
過失割合が高い方しか申請できない、と言うわけではありません。
ポイントは、過失があるかないか、になります。

自賠責保険会社への請求から支払額決定、請求者への支払いまでの流れ

自賠責保険の後遺障害の等級を獲得する意味

例えば、誰が見ても明らかな後遺症が残っていたとしても、自賠責保険における後遺障害の等級が確定していない限り、任意保険会社は後遺障害部分の補償をすることはありません。
いつの事故によって受傷し、治療をしたが、結果、今後も変わらず残る症状がある。その事故による後遺障害である、という証明が、後遺障害の等級です。
このことからも、後遺障害の等級申請は被害者のその後の生活において、非常に大事なものであると言えます。