後遺症はないと医者から言われ、事故証明書もなくどうしたらよいかわからなかった

  • 症状 足首の痛み・不安定感。 関節が頼りない感じ。
    等級14級9号
    • 初回申請
    • 滋賀県
    • 20代
    • 女性

ご依頼の経緯

自宅から遠いスキー場でのスノーモービルに轢かれるという事故でした。
加害者側の任意保険会社から連絡はあるものの、自賠責保険もわからず、事故証明書もないのでどうしていったら良いかと困っていて知り合いの行政書士の相談したところ、事故のことならこちらに相談してみては、と紹介されました。
足首もなかなか痛みが引かず、不安定な感じがしていて、後遺障害についても心配になり、紹介されたサポートセンターに電話したところ、快く相談に乗っていただけました。

経過と解決

スキー場において、スキーで滑走中に倒れたところ、よそ見運転をしていたスノーモービルに轢かれたという事故でした。
救急入院されましたが、病院がスキー場の近くでご自宅からは遠かったため、退院後はご自宅近くの病院に転院されました。
救急入院の際の診断は足関節捻挫と胸部打撲でしたが、受傷から2ヶ月頃、転院先の病院で足関節靭帯損傷との診断となりました。
加害者側の保険会社から治療費は出ているものの、特に足首の症状が強く残っていて、普通の事故のような事故証明書もないことから、今後どうしていったらいいのか不安、ということでご相談を受け、受傷から10か月ほど経った頃に受任いたしました。
加害者側の保険会社担当からの話もあり、症状についても改善の兆しが感じられない状態が続いていたので、そろそろ治療としては終了し後遺障害の診断を受けようと、その時に通院されていた主治医に診断をお願いしましたが、理解がなかなか得られず、その主治医ご記載の後遺障害診断書は「後遺症はない」という内容でした。
しかし実際には痛みなどの後遺症が強く残っておられ、その後遺障害診断書の内容とその時の残存症状は明らかに異なっていたので、再度転院し、その転院先の病院においてはご理解を得ることができ、新たに後遺障害について必要な検査と診断を受けることができました。
交通事故証明書がないため、人身事故証明書入手不能理由書を付けて後遺障害認定を申請したところ、足首の痛み・不安定さが認められ14級9号が認定されました。

交通事故・後遺障害サポートセンターより

後遺症はないと医者から言われ、事故証明書もなくどうしたらよいかわからなかった

スノーモービルは「検査対象外軽自動車」という車検制度の適用を受けない車両にあたります。スノーモービルにおいては自賠責保険への加入が義務付けられているわけではありませんが、自賠責保険を含めた自動車保険への加入が勧められます。
本件では、スノーモービルを運転していた加害者が自賠責保険と、さらに、任意保険にも加入していたことで、被害者の治療等に対して金銭的な負担が軽減されました。
ただ、一般的な乗用車ではないため、保険会社担当から連絡があっても、その保険会社がどのような立場なのか、申請先が何に当たるのかなど、お身体も辛い中、待ったなしで時間が過ぎて行き、混乱されているようでした。
また、通常のような公道での事故ではないため、交通事故証明書もなく、被害者の方は、ご自身の事故の扱いについてご不安が大きかったことと思います。
相談を受けた際に、一つ一つ状況を説明し、今後の見通しをわかる範囲にはなりますがお伝えしたところ、とても安心されました。
救急入院された病院での診断とその後の診断が異なっていることや、何度か転院されたことで、症状と事故との因果関係が問題になることが予想されたので、特に注意深く丁寧に繋いでいきました。
遠方での事故だったため、そのまま遠い場所での入院となり本当にご不安だったようで、特に、ひどいお怪我でお身体もお辛い中、病院や保険会社とのやり取りは、初めてでわからないことだらけで、とても大変だったご様子でした。
受任後は、色々お話を伺う時間ができ、だいぶ落ち着かれたように感じました。
事故直後の処理についての問い合わせなどは、被害者の方の了承を得て、弊職から遠方の関係者等へ連絡させていただくことも多くありました。
当初後遺障害の診断をお願いした医師にはなかなか理解を得ることができず、途方にくれましたが、運よく非常にご理解のある医師と出会うことができ、残存症状がきちんと表れた内容で後遺障害の等級申請をすることができました。

事故における受傷状況、病院の対応、医師の理解、通院、転院の事情など、お一人お一人異なります。
今回のように遠方であっても、一つ一つ紐解いて、被害者の方のご不安が少しでも軽減されるよう、誠実に対応をさせていただきたいと思っています。

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