- 症状 受傷後、集中力・耐久性がなくなり、仕事のミスが増えました。 自分は何も変わっていないのに受傷後、単純作業しかしない部署に配置転換されたことが納得できず、上司ともめることが多くなりました。等級併合4級
- 初回申請
- 岐阜県
- 40代
- 男性
ご依頼の経緯
片側一車線の道路をバイクで走行中、反対車線の車が突然右折し、跳ね飛ばされ頭部を外傷しました。
加害者加入の任意保険会社担当とコミュニケーションがうまくとれず信頼できません。また、自分は全く問題ないのに家族も医師も理解してくれず悩んでいました。受傷後、一度職場に復帰したのですが、受傷後ミスが多くなったし、職場での人間関係がうまくいかないので、現在休職中です。
上司には、いまのままの状況なら辞めてもらうしかないと言われています。
確実に上位等級が認定されるなら退職しても良いと思っていますが、自分の状況では上位等級が認定されるとは思いません。
悩んでいる時に、この法人のホームページを見つけ相談しました。
経過と解決
岐阜県で面談後、受任しました。
ご本人はご自身の状況を理解できず「自分は何も変わっていないのに周囲が理解しない。」と嘆いておられました。
ご家族は「受傷後、感情のコントロールができず怒りっぽくなった。突然何を言い出すかわからないので、話すときも言葉を選んで話しています。」と言われていました。
ご本人は記憶障害もあり、自分が言われたことを忘れられるためか、弊法人に強い言葉で電話をしてこられては、理由もわからないまま怒って電話を切られる。ということが度々ありました。
また「確実に認定される等級を教えて欲しい。」と何度も言われるのですが、「残念ながら確実に何級が認定されるとは言えません。」と回答していました。
通院されている病院の相談員や臨床心理士と何度も面談し、主治医の協力を得て、後遺障害診断書を作成していただき申請。高次脳機能障害で5級2号、鎖骨の変形で12級5号、併合4級が認定されました。
交通事故・後遺障害サポートセンターより
高次脳機能障害と特徴の一つに「病識の欠如」というのがあります。
身体に傷が残っているわけではないので、見た目は受傷前と変化がないため、周囲の方はわかりにくいですし、ご本人も自覚されないことがあります。
いままで、「自分は何も変わっていないのに、家族が理解してくれない。」という方に、多くお会いしてきました。
ご本人はご家族に対して不信感を持たれますし、ご家族は見た目の変化が無いのに、今までなら怒られなかったような些細なことで激怒されたり、忘れっぽくなられたりすることが理解できず、両者に溝ができるようです。
この方の場合、神経心理学的検査の数値に異常が出ていたのですが「自分は何も変わっていないのに、職場で配置転換された。」という不満が常にあったようですし、ご家族も状況をあまりご理解されていないようでした。
弊法人のご相談に「何級が認定されますか。」とのご質問がよくあります。
また、「〇級が認定されるためには、どのような後遺障害診断書を書いてもらえば良いですか。」というご質問もあります。
残念ながら、同じような後遺障害診断書で被害者請求しても結果が違う。ということもあるので、必ず〇級が認定されますとお約束することはできません。
弊法人が目指すのは、現状を正確に後遺障害診断書にご記載いただき、現状に見合った後遺障害等級認定がされることです。