- 症状 頚部・腰部を受傷等級併合14級
- 異議申立
- 奈良県
- 50代
- 男性
ご依頼の経緯
停車中に4tトラックに追突され頚部・腰部を受傷しました。
腰の痛みが強いので、交通事故専門と謳っている弁護士事務所に相談しましたが、後遺障害等級認定される確率は3割と言われ、とてもショックを受けました。納得できずテレビCMもしている別の弁護士事務所に相談したところ、むち打ちや腰椎捻挫のような症状の方はうちでは受けていないが、ここの行政書士事務所ではサポートされているようなので相談してみられては、と言われ、交通事故・後遺障害サポートセンターに電話しました。
弁護士事務所とは違い、自分の症状についても詳しいように感じたため依頼することにしました。
経過と解決
受傷後4か月の時点での受任でした。
ずっと、弁護士に言われた認定の可能性が3割、ということを気にされていましたが、全く根拠がないことであることを都度伝え、日々のご不安など、一つ一つ話し合いしながら、申請の準備を進め、また、主治医ともよくお話をされたようで、後遺障害についてもご理解とご協力を得ることができました。
受傷後7か月目に症状固定となり、主治医に後遺障害の立証に必要な検査・評価をしていただき、それを基に後遺障害診断書を記載していただき、等級申請をしました。
しかし、結果はまさかの非該当でした。
非該当となった理由を精査し、そしてその内容を否定できるかどうか検討して、主治医に意見書を書いていただけるようお願いしたところ快諾を得られ、その意見書を根拠に、異議申し立て申請をしました。
結果は頚部・腰部とも認められ、併合14級が認定されました。
交通事故・後遺障害サポートセンターより
全くお付き合いもない弁護士事務所から弊法人の名前が出て問い合わせがあったことに驚きましたが、被害者のためにと考えてくださったのだと思いました。
認定される確率は3割という話については、全く根拠のないものです。何をもって3割との判断をされたのでしょう。
また、相談者の方は、痛みの症状がとても強かったため、回復を願われ、週4~5日のペースで通院されていましたが、「それは多すぎる。多すぎると認定されない。週3日ほどにしてほしい」と言われたそうです。
治療というのは、お体の回復のためにされるもので、それに対して多すぎるということは全くおかしな話です。回復され、完治に向かわれることが一番望まれることだと思うからです。
また、別の弁護士には、「痛みの症状があるのに痺れの症状がないのはおかしい。それは認定に対して不利になる」と言われたそうです。実際の症状に対して「おかしい」と言われても困りますし、相談者の不安を煽るばかりのアドバイスになっています。
本件では、初回申請時、後遺障害診断書をはじめとする申請書類の内容は、きちんと残存症状が現れたものになっていたので、非該当という結果が返ってきたときはとてもショックでした。
しかし、それだけきちんとした内容の申請書類だったので、異議申し立てにおいては、はっきりと非該当となった理由を否定することができ、症状固定後も強い残存症状のため治療を続けておられたという状況もあり、異議が認められ、症状に見合った併合14級が認定されました。
被害者の方のご不安を取り除くことができ、本当に良かったです。
認定後の示談交渉(損害賠償請求の話し合い)については、弁護士に対して不信感をお持ちになったようで、ご希望された公益財団法人 交通事故紛争処理センターをご案内しました。
色々なところで交通事故の無料相談はあります。また、ネット上でも様々な情報を簡単に得ることができます。
その相談先の一つにぜひ弊法人を入れていただき、まずは一度ご相談いただければと思います。そして得られた色々な情報の中で、ご自身がご納得されるものを選んで進めていかれることが大切なのではと考えます。