傷病名の判明に時間がかかり治療を受けるのが遅れて不安

  • 症状 肩の痛み。曲がらない。 重い物が持てない。
    等級12級6号
    • 初回申請
    • 静岡県
    • 30代
    • 男性

ご依頼の経緯

事故直後受診した病院では打撲の診断を受けました。
その後痛みがひどく腫れてきたことから別の病院を受診すると、骨折と言われボルトを入れる手術をしました。
「肩烏口突起骨折」との診断を受け、その際主治医に、珍しい傷病だから今後の経過がわからないと言われました。
傷病名の判明まで時間がかかり、適切な治療が遅れたことに不安を感じ、ネットで交通事故・後遺障害について検索し、まずメールにて相談。その後電話でじっくり話を聞いていただきました。

経過と解決

相談者の方が、バイクで青信号の交差点に進入したところ、対向車線で右折待ちをしていた車が飛び出してきて、相談者のバイクに衝突し、飛ばされた事故。
事故直後に救急搬送された病院では骨は折れていないからと言うことで、すぐに帰されたとのことです。しかし帰宅後、痛みと腫れが更にとてもひどくなってきたので、ご自身でその日のうちに別の病院を受診されたところ、緊急入院となり1週間余り入院治療を受けられました。しかし退院後も症状が強く残っていることから、整骨院、さらに別の病院を紹介していただかれ受診。そこで初めて正確な診断がなされました。その後CT等の検査の結果手術が必要との判断から、更に別の病院へ転院されボルトを入れる手術を受けられるなど、複雑な経過の中での受任となりました。
傷病名がはっきりし、最初の手術を受けられたのが受傷後1カ月を過ぎていることから、事故との因果関係が心配される状況でしたが、事故直後からの経過を診断や検査についても念頭に置いて丁寧に繋ぎ、必要な情報を入手していきました。
何より、お体の回復を一番に考え治療を進めていくことが最も大切です。
その上で、受任後は、ボルトが入っている状態で、抜釘手術(ボルトを抜く手術)をするかしないか、するならどのタイミングで、仕事の復帰はいつ頃が良いか、など、経過や主治医の判断等も伺い、相談者のお気持ちを第一に考えながら、頻繁に連絡を取り合い、場面に合わせたメリット、デメリットを都度ご提示し、判断していただき、丁寧に進めていきました。

治療、ボルトを抜く手術のタイミングなどは、主治医にもご理解いただき治療・診断していただきました。
そのような主治医のご理解の下、その後症状固定となり、必要な検査、診断を受け、後遺障害の申請をしました。
後遺障害等級申請の結果は、肩の可動域制限が認められ12級6号認定となりました。

交通事故・後遺障害サポートセンターより

傷病名の判明に時間がかかり治療を受けるのが遅れて不安

最初にご相談いただいたときは、実際には大きな手術が必要なお怪我であったのに、救急で運ばれた病院では何の治療も無く、すぐに家に帰されたことにご不安をお持ちでした。
過去のことは時間を戻せませんので、ここから、何よりも適切な治療と、今後の生活について少しでもご納得される方法を一緒に考えていきましょう、と言うことをお伝えしましたところ、とてもホッとされたご様子でした。
1カ月以上経ってからついた診断と事故との因果関係が重要になりましたが、一つずつ丁寧に確認をし、都度相談しながら、立証に必要な情報を入手することができました。
治療と後遺障害の証明については、このようにすれば絶対大丈夫というものはなく、それぞれメリット・デメリットがあります。それをご理解されたうえで、被害者の方がご自身で選択されご納得されながら進めていくことが望まれます。
ご理解されたことはもちろん、わからないことや、ご不安なことなどをきちんと伝えてくださるので、一つ一つメリット・デメリットなど具体的にお伝えし、それらの不安などを解消しご納得いただいた状態で申請することができ、その結果、残存症状に見合った後遺障害の等級が認定されました。
後遺障害の等級が確定した後の示談(損害賠償請求の話し合い)においては、ご要望に応じて弊法人のネットワークで各専門家にサポートしていただくことも可能であることをお伝えしました。

カテゴリ 肩・肘・手首・手指・腕 and tagged . Bookmark the permalink.

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