これって高次脳機能障害?高次脳と言われたら

高次脳機能障害とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的症状のことです。

高次脳機能障害って何?その症状は多岐にわたり、注意障害・記憶障害・失行識障害・見当識障害などの種類があり、脳の損傷部位によって特徴が出ると言われています。
高次脳機能障害は交通事故の直後は実感できない場合があります。
すぐに治療が必要な外傷に気をとられ、また、事故後のショックからはっきり認識できない場合もあります。少しでも「以前とちがうかも・・・」と感じることがないか、意識的に考えてみましょう。
多くの場合、医師は事故後の被害者の様子しかわかりません。
事故前後のご本人の違いを知っているのは、ご家族や近しい友人になります。

  • 記憶力が低下した。
    覚えたはずなのにすぐに忘れてしまったり、過去の記憶や、知っているはずの人や物の名前が思い出せなくなるなどの症状がある。
    新しいことが覚えられない。
  • 怒りっぽくなった。
    交通事故に遭う以前に比べて、些細なことで怒るようになった。
  • 複数の動作を同時にすることができない。
    仕事や作業をしているときも、他で物音や話し声が聞こえるとそちらに注意がそれ、落ち着きがなくなり作業に支障をきたす。
  • 幼稚な言動や行動がみられる
    子どもじみた衝動的な行動をおこし、突然泣いたり怒ったりする。
    周囲の状況にそぐわない行動をおこす。
  • 感情が鈍磨している。
    周囲の変化に対する感情の動作が乏しくなり、外部からの刺激に対し無関心になる。
    本人は変わったことやできなくなったことに気づかない。

上記は、高次脳機能障害の症状の一部です。
100人高次脳機能障害の方がおられたら100通りの症状があると言われています。
頭部外傷後怒りっぽくなったとか、行動が乱暴になったという方は多くおられます。
しかし、弊法人がサポートさせていただいた中で、ごく一部、本当にごく一部ですが、頭部外傷後おとなしくなったという方がおられました。
これも頭部外傷後の変化になります。
頭部外傷後の変化は、ご家族等身近な人だからこそわかりにくい点もあるので、注意深く観察する必要があります。

高次脳機能障害かも?と思ったら

高次脳機能障害は診断が難しく、その症状に対する社会的な理解も十分とはいえない現状があります。
事故前とあきらかに違うのに理解してもらえない。治療が打ち止めになった。など、後遺障害等級認定やそれに基づいた損害賠償・示談なども高次脳機能障害として十分な補償をもらえず、ご家族だけが悩まれているケースは多数あります。
このような悩みを出来るだけ解決に導くのが私たち「行政書士法人 交通事故・後遺障害サポートセンター」の仕事です。
ご家族だけで悩まず、専門家に相談してみませんか。
初回相談は無料です。お気軽にご相談ください。

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