ドクターズファイル 一覧
第40回 易疲労性と脳
高次脳機能障害に伴う「易疲労性(疲れやすい)」については、本ブログ「其の20」において、一度書かせていただきました。 現在広く用いられている高次脳機能障害の診断基準(平成16年)によると、高次脳機能障害を有しておられる方 … Continue reading
第39回 自然は真空を嫌う
リハビリテーションの勉強のために、「リハビリテーションの思想 人間復権の医療を求めて」(上田敏著、医学書院、2012)という本を読む機会がありました。 その中で、「自然は真空を嫌う」というアリストテレス(BC384―BC … Continue reading
第20回 易疲労性
2014年3月に「高次脳機能障がい支援ハンドブック(大阪府障がい者自立支援協議会 平成26年3月発行)」が診療所へ送られてきたので読んでみました。 高次脳機能障害者とそのご家族、関係者の方々の困りごとの解消や、より充実し … Continue reading
第6回 3本目の脚
NPO「交通事故サポートプログラム大阪」 の手伝いをさせてもらうようになってから高次脳機能障害に関する本をよく読むようになりました。 そのおかげ で脳外科の患者さんの症状をこれまで以上によく理解できるようにもなりました。 … Continue reading
第5回 医療者の知識不足
以前にも書かせていただきましたように、私は1977~2008年の31年間、医者の中でも特に忙しいと言われている脳外科の勤務医をしておりました。 私が脳外科医になった1970年代には、世界中の脳外科医の間で通じる「脳外科未 … Continue reading
第4回 抗てんかん薬
今年(2011)4月に児童6人が犠牲になった交通事故が栃木県鹿沼市でありました。 運転手がテンカン患者さんだったということで、日頃、抗てんかん薬を投与している者として非常に気になる事件でした。 また、7月19日付の朝日新 … Continue reading
第3回 記憶障害とは忘却障害?
私自身、高次脳機能障害の患者さんの診察をしていて毎回、患者さん御自身や家族の方々から多くのことを勉強させてもらっています。 今回は「記憶障害」について少し書かせていただきます。 ものを憶えられない。今言ったことをすぐに忘 … Continue reading
第2回 二つの先入観とリハビリテーション
前回は高次脳機能障害と言われているものには「学問的」高次脳機能障害と「行政的」高次脳機能障害の二種類があ り、我々医師は高次脳機能障害=「学問的」高次脳機能障害と考え、マスコミや法曹界は高次脳機能障害=「行政的」高次脳機 … Continue reading
第1回 高次脳機能障害をめぐる混乱
私は1977年に大学を卒業後、30年以上脳神経外科医として働いて来ました。 そして、その間に多くの脳外傷や脳卒中の患者さんの診療にあたり、高次脳機能障害を呈する患者さんの主治医となったことも度々あります。その都度、専門書 … Continue reading